※関連エントリー:事例から考える脚つり・痙攣の原因(2)事例から考える脚つり・痙攣の原因(3) ~ なぜ攣らなかったか

マラソンにおいて脚の攣り、痙攣に悩むランナーは多くいると思いますが、私もその一人です。自慢にもなりませんが、42.195km以上のレースでは脚攣り率100% – 全てのレース脚が攣っています。一般的には「30kmの壁」ですとか「35kmの壁」と言われることが多いですが、私の場合は、大体35km~38kmあたりが壁にぶつかるポイントとなっています。藁にもすがる思いで、スポーツ科学的アプローチで良いと思われるあらゆる対策を試してみたものの、攣らずにゴールできた試しがないのです。よくよく調べてみると脚が攣る原因には諸説あり、何れも科学的に完全に解明されているわけではないというのが現在の状況のようです。

ということで、経験的アプローチで過去の脚攣り経験を振り返ってみて、原因と対策を考えてみたいと思います。今のところ自分の中で脚攣りの原因としては以下のパターンに落ち着いています。

1.筋肉の疲労

事例:過去全てのフルマラソン

ほとんどがこのパターンに当てはまると思いますが、私の場合ほぼ全てのレースで自己ベストを更新しています(ベストまで行かなくともほぼベストのタイムで完走)。ということは、シンプルに現在筋力の限界を超えたペースで走っているから脚が攣っているのではないかと考えています。

理由:ゆっくり走れば42.195km走っても攣らないから

ペースを落としたウルトラマラソン(71km, 100kmの2レース)では、終盤で脚が攣っているものの、42.195km地点では問題なく走れていいたことから説明はつくと思われます。結局のところ「長い距離を速いペースで走るだけの筋力が足りない」ということではないでしょうか。

対策1:筋持久力の強化

確かに常に自己ベストを狙っている割には、30km走といったロング走の数が足りないかも知れません(1~3回)。レースのスピードに慣れる為にレースペースでの30km、長時間筋肉に酸素を効率良く供給し続ける毛細血管を発達させる為にイージペースでの30km走、を組み合わせたロング走を増やしてみようと思います。

対策2:ネガティブスプリットを試してみる

これまでは目標タイムに対して、常にイーブンペースで走るようにしていましたが、目標タイムが実力以上に設定しているのか、どうしても終盤に脚が攣ってしまいます。もし、前半のペースをより抑え終盤に向けてペースを上げていった方が、トータルでの筋肉疲労が軽減されるのであれば、平均ペースとしては同じでも攣らないで走ることができるかもしれません。前半のペースを1kmあたり5秒程度抑えめに入った2015年のつくばマラソンでは痙攣発生地点が遅く、比較的軽めに済んだことを考えると試してみる価値はあるかと思います。

2.大量の発汗

事例は少ないですが、もう一つ考えられるのがこのパターンです。

事例1:2012年の東日本国際親善マラソン(ハーフ)

一つは唯一ハーフマラソンで脚が攣った例です。4月のレースで気温も20度を超えた暑い日でした。それまで経験したレースは12月か2月だったので、春先に走る初めてのレースです。冬場の寒い時期のレースと違い、いつもと同じペースで走っていてもかく汗の量が全然違います。決して練習が不足していたわけではないにもかかわらず、15km過ぎで脚が攣ってしまいました。

事例2:2016年9月のハセツネ試走

もう一つはハセツネの試走で20km過ぎで脚が攣った例です。ハセツネ30kキタタンが完走できていたにも関わらず、脚が攣って途中リタイアとなってしまいました。これは想定外でした。

理由:同レベルのペースや距離でも暑くなければ攣らないから

両方に共通している点は、暑さによる大量の発汗です。一般的に言われている発汗に伴う電解質不足や脱水は原因として考えるに十分なエビデンスが無いようですし、もしかしたら、発汗につながる体温の上昇が何かしら原因になっているかもしれませんし、発汗が痙攣の直接原因なのか、痙攣の原因に関係した一症状なのかは不明ですが、経験上は何かしら影響を及ぼしているように思えます。

対策:暑い時期のレースは避ける

身も蓋もない結論となってしまい、対策らしい対策にもなっていませんが、汗との関係が不明確な以上、汗をかかないようするしかないですかね、、、。

こうして考えてみると、ランニングにおいては科学的に考えることも大事ですが、スポーツ科学も万能ではないので、経験、実践に基づくアプローチもやはり大事だなと思います。とはいえ、足攣りの本当の原因は何なのか?については永遠のテーマなので、科学的にも解明される日が来ることを期待しつつ、色々な情報を探していきたいと思います。

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