10/9(日)~10/11(月)にかけて開催されたハセツネCUPに初参戦してきました。昨日のエントリーでレース全体をざっくりと総括しましたが、今回は各区間ごとにレースの詳細を振り返ってみたいと思います。

レース前

実は前日時点ではハセツネの出場自体を諦めていたところでした。というのも、土曜日に雨が降ったことで娘の運動会が中止となり、予定では翌日に順延にされることになっていたからです。

ところが、日曜日も雨の予報が出ていた為、月曜日に順延との通知が幼稚園から届き、それならゴールしてから向かっても間に合うのでは?ということで、必ず戻ってくることを奥さんと約束し、急遽出場することにしたのでした。

タイムリミットは6:50の武蔵五日市発の電車に乗ること。着替え等の時間も考慮し、出来れば5:00前に(サブ16)、遅くとも6:00前に(サブ17)はゴールしたいところ。経験者の方からは、ハセツネ30Kのタイムからするとサブ15はいけるとは言われていましたが、初参戦ということもあり多少の不安要素が残ります。というわけで15時間台の最後尾からスタートすることにしました。

スタート~第1CP(浅間峠)

スタートから序盤に発生する名物の渋滞については噂には聞いていたものの、今年は一部にコース変更があり、迂回ルートが急な斜面、かつ滑りやすいということもあって、例年より渋滞が酷かったようです。広徳寺を過ぎた直後からは完全に動きが止まってしまい、分速1mぐらいのスピードでしか進みません。スタートから2kmを進んだ時点ですでに45分が経ってしまいました。まさかここまで酷いとは、、、。

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今熊神社、今熊山を過ぎても渋滞は緩和されず、歩いては登りで止まり、再び歩いてはまた登りで止まりの繰り返しが、入山峠まで続きます。

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入山峠を過ぎたころから完全に止まることは少なくなってきましたが、全体的にはノロノロ歩行。峰見通りの大きな登りではどうしてもストップしてしまいます。あえて渋滞にはまるぐらいの気持ちで前半を抑えるというレースプランではありましたが、サブ17ペースですら40分以上のビハインドとなっているので、やや焦りが出てきます。dsc_0044.jpg

市道分岐を過ぎて醍醐丸に向かうあたりからは少しずつ流れはじめ、下りの区間では多少走れるようになってきたので、隙きを見て少しずつ抜かしていけるようにはなりました。

醍醐丸に到着したころにはあたりが薄暗くなってきたので、ここでヘッドライトを装着し、これからの夜間走行に備えます。試走の時にはこの先の区間で脚が攣ってしまったのですが、ここまでノロノロ運転できたので脚はまだまだ元気です。

渋滞も緩和されてきたので、下りを使って少しずつペースを上げて行きます。軍刀利神社手前の階段でも余裕があることを確認できたので一安心。心拍数も140台をキープできているのでこれもプラン通り。しかし、いかんせん渋滞による遅れの影響がなかなか取り戻せません。

第1CP~第2CP(月夜見駐車場)

第1CPである浅間峠到着時点では多少遅れを挽回できていたものの、まだサブ17には35分のビハインド。この先の区間で果たして挽回できるものか?しかも浅間峠から先はハセツネ最大の登りである三頭山を含んだ未知の世界。第2CPでのリタイアという選択肢が頭をよぎりました。ここで多少開き直りの気持ちも生まれたのか、先の事は三頭山の頂上時点で決めればいいやと、とりあえず西原峠を目指して黙々進みます。

土俵岳の登りでは再び渋滞が発生していましたが、浅間峠を過ぎたあたりからは全体的に流れ始め、前後の感覚にも余裕がでてきました。一方、平坦な部分でも走らずに歩くペースなので、流れに任せて進んでしまうと危うくダラダラとペースが落ちてしまいます。心拍数を140台に保ちながら、走れるところは走って順位を上げていきました。しかし走れども走れどもなかなか西原峠が見えてきません。未経験の道はこんなにも精神的に来るものかと、試走の大切さを思い知らされました。本当にここは長かった、、、。やっとのことで西原峠に辿り着き時計に目をやると、多少挽回したものの、依然として30分強のビハインド。

いよいよここから三頭山山頂を目指して急登が始まります。この登りでは心拍数を上げても150台、できるだけすぐに140台に戻すことを心がけて、一歩一歩ゆっくりと登っていきました。体を起こした状態で登るよりも、両膝に手をつき前かがみの姿勢を維持しながら、手の力も使って登っていくようにすると上がった心拍数もすぐに落ち着いて来ます。このあたりから脚を使い果たして座り込んでいる人達がちらほら見え始めてきました。そんな彼らを尻目に黙々と心を無にして登っていきます。

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山頂に到着し、時計に目をやるとスタートから9時間10分が経過していました。ハセツネ攻略マップによると、三頭山山頂時点でのタイムを2倍にするとおおよそのゴールタイムを予測できるとのこと。単純計算すると18時間20分かかってしまうではないか、、、。渋滞による前半の影響が30分だったとしても17時間50分。これでは電車に間に合わない。ということで、この時点では第2CPでリタイアする覚悟を決め、周りへの言い訳も考えていたのでした。とはいえ、最終判断をするのは第2CP。鞘口峠を越え、月夜見駐車場まではしっかり走り抜きました。

第2CP~第3CP(御岳山長尾平)

第2CPに到着し、時間を確認すると10時間39分経過。その瞬間、頭をフルスピードで回転させ、色々な考えを巡らせました。

予定ペースよりは依然として25分のビハインド、、、。しかし着実にその差は縮まっている、、、。最大の登りは既に越え、ここから先は下り基調、、、。試走も2回したし、コースのイメージは付いている、、、。サブ17の為には残りあと6時間20分、、、。お?試走の時は確か鞘口峠から6時間台でゴールできた気がする、、、。脚もまだまだ残っている、、、。これなら行けるかも、、、。最悪大ダワでリタイアしてもいいわけだし、、、。

よし行こう!

というわけで、一瞬の判断で、レースを続行することに決めたのでした。水1.5Lを補給し、休むことなく御前山へ出発。

御前山に向かう登りは経験済みとはいえその道のりは長く、正直苦しかったですが、心拍数を落ち着かせながら少しずつ登っていきました。山頂到着時点で予定ペースから12分のビハインド。なんだか行けそうな気がしてきました。深夜帯に入ってきたので、ここでとっておきのカフェイン注入ということで、Monster Energyを補給。ストレッチも行いこれからの終盤に備えます。この頃には気温も下がってきており、10分近くも止まっていると汗が冷え一気に震えが来てしまいました。これはヤバイと慌てて大ダワに向かいます。

御前山での休憩もあって、大ダワ到着時点では13分のビハインド。しかし、まだまだ射程圏内です。ささっとトイレを済ませて、最後の難関の大岳山に向けていざ出発!このあたりから、ゾンビ状態でフラフラ歩く人、ベンチに寝転がって仮眠を取っている人、非常用簡易ブランケットに包まって道端でうずくまる人をあちこちで見かけるようになります。大岳山の登りに入ると、ゴツゴツした急な岩場が増えてきて難関ポイントとなるのですが、突き出た岩や木の幹を掴みながら腕の力も使って登ることができるので、三頭山の登りに比べれば個人的に登りやすかったと思います。

大岳山山頂では予定ペースからの遅れもほぼ挽回し、サブ17にも現実味を帯びてきます。気持ちにも余裕が出てきました。ここで、ヘッドライトとハンドライトの光がだんだん弱くなってきたので、電池を交換。電池交換で止まっている間に、再び体が冷えてきたので、慌てて第3CPを目指します。

第3CP~ゴール

第3CP到着時点ではサブ17まで残りあと2時間半。試走の経験からも十分行ける範囲。御岳神社を過ぎ、日の出山到着時点ではあと2時間で残り11km。脚にもまだ余裕がある。サブ17はほぼ確実となり、あとはどれだけタイムを縮められるかとなってきました。日の出山から見える東京の夜景はとても美しかったのですが、一瞥するにとどめ、ゴールに向かって走り出します。ここまでくると、本当にあとは下るだけ。金比羅尾根をビクトリーロードとすべく、前にいるランナーを次々と抜きながら駆け下りていきます。

残り2kmを切ったあたりから続くコンクリートの急な下りはやや脚にこたえましたが、ロードに出てから更にラストスパートをかけ、更に2人を抜いてゴール。電車の時間まで十分な余裕を持ってゴールすることができたのでした。

まとめ

一度は諦めていたハセツネ。まさかの2日連続の雨で、半ば無謀に近いスケジュールながらもレースに参加でき、しかも完走ができたことは本当に幸運でした。ハセツネ30Kをはじめ、約1年近くこの日の為に準備を重ねて来たことが報われて達成感で一杯です。さて次は何を目指そうか。落ち着いてからまた考えようと思います。

おまけ

その後、着替えとシャワーを済ませた後、駅のコインロッカーに荷物を預け、予定通り幼稚園の運動会に直行。親子競技にも参加し、筋肉痛をこらえながらも、もうひとっ走りしたのでした。午後に帰宅後、翌朝まで泥のように眠ったのは言うまでもありません。

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