今年の秋にiPhone7と併せてApple Watch Series2が発売されましたが、このモデルはGPS・耐水性・心拍計機能を備えておりランニングウォッチとしても活用できるようになっています。また、ナイキとのコラボモデル「Apple Watch Nike+」は、スポーティーなデザインに加えNIKE+Run Clubアプリも標準搭載されており、正にランナーをターゲットとしたモデルといえるでしょう。

Apple PayでSuicaが使える

iPhone7における目玉機能はApple PayでSuicaやクレジットカードが使えるようになったことですが、iPhone7に登録したSuicaやクレジットカードをWatchアプリを通じてApple Watchの方に移動させることもできます。

これによって財布やカードを持参する必要がなくなるので、ロング走の途中でコンビニに寄って補給をしたり、電車に乗って帰ってくるといった際に、活躍してくれそうです。

ランニングウォッチとしての機能

では、ランニングウォッチとしての機能はどうでしょう?普段使っているSUUNTO Ambit3 Verticalと同時に使って40分弱のランニングを行い、最低限の項目を比較してみました。

SUUNTO Ambit3 Vertical Apple Watch Nike+
距離 8.54km 8.45km
平均心拍数 158bpm 158bpm
電池消費 93%=>84% 100%=>80%

内蔵のGPSで計測する距離はほぼ同等で、違いは誤差の範囲といえるでしょう。心拍数については、SUUNTOが心拍ベルトを胸に装着して計測する方法に対し、Apple Watchが光電式容積脈波記録法といって手首を流れる血液から計測するといった違いがありますが、同じ値となりました。1回だけの計測なので、厳密には距離や時間、強度を変えて比べてみる必要がありますが、ランニング専用ウォッチと同等の結果なのは意外でした。

やはり気になるのは電池消費。普段使いの時計として装着していても1日の終わりには電池残量が50%以下になってしまっており、電池持ちは不安要素でしたが、ランニング中に使用していると、やはり電池消費は加速してしまいます。電池が切れるとApple Payが使えないことを考えると、出発前にはフル充電しておきたいところです。

総評

ランニングウォッチとして最低限必要な機能は備えており、Suicaが使えるといった点は非常に魅力的ではありますが、電池持ち以外にも、ランニング中の視認性(画面オフの状態からオンに切り替わるまでに時間がかかる)、タッチパネルの操作性(画面を見ないと操作できない使いづらさ)等を考慮すると、個人的には今使っているSUUNTOに取って代わるものではありませんでした。

ランナーにとって、このウォッチの価値は機能性よりもデザイン性にあるものだと思います。シリアスナなトレーニングやレースに活用するというよりも、ファッショナブルなスタイルでランニングを楽しみたいカジュアルランナーや、Suicaを活用したいようなランニングシーンに適した商品ではないでしょうか。 

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