NIKE “Breaking2″プロジェクト、フルマラソンで2時間の壁を破る挑戦が、5/6 6:45AMにイタリアのモンツァで実行されました。


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結果

結果は2時間00分25秒と惜しくも2時間切りにはあと26秒及ばなかったものの、ケニアのエリウド・キプチョゲが驚異的なタイムを叩き出しました。このタイムは2014年のベルリンマラソンでケニアのデニス・キプルト・キメットが記録した2時間02分57秒より2分32秒速く、自己ベストを2分40秒更新したものとなります。

Runner’s Worldの記事によると、ペースメーカーを交代で配置するというこのチャレンジでの手法がIAAFで認可されていない為、公式な世界記録とはならないようですが、それよりも2時間切りまであと26秒というところまで迫り、人間の身体能力の可能性を大いに感じさせてくれた事に大きな意味があると個人的には思っています。もはや”夢”というレベルではなく、かなり現実味を帯びてきましたね。

なお、同じく記録に挑戦した他のアスリートの結果ですが、 タデッセが2時間06分51秒ながらも自己ベスト3:50更新。デシサは途中失速し、2時間14分10秒に留まりました。

どれぐらい速いか

この2時間00分25秒というタイム、1kmあたりのペースに換算すると約2:51/kmとなります。ここから各距離に換算したタイムを見て見ましょう。

距離 キプチョゲ 参考
フルマラソン 2:00:25 全国高校駅伝最高記録(世羅高校) 2:01:18
ハーフマラソン 1:00:13 日本記録(佐藤敦之) 1:00:25
10km 0:28:32 一色恭志のベスト 28:23:40
5km 0:14:16 女子世界記録(ディババ)14:11.55
1500m 0:04:17
1000m 0:02:51
800m 0:02:17
400m 0:01:08
200m 0:00:34
100m 0:00:17

すごいですね。日本トップクラスの高校生7人が束になってかかっても相手にならず、ハーフマラソンの日本記録保持者でも中間地点までついていくのが限界で、箱根駅伝3連覇・大学駅伝3冠を果たした青学のエースですら10kmもついていけないスピードでフルマラソンを一人走りきってしまったということになります。私の様な一般ランナーからするとほぼダッシュですね、、、。

次はAdidas?

CANADIAN Runningの記事によるとNIKEのライバルであるAdidasも同様の2時間切りを目指すプロジェクトに取り組んでいるとの事。NIKEとは異なり、公式記録となる実際の大会での達成を目論んでいるようです。対象アスリートは定かではありませんが、Adidasの契約アスリートには現世界記録保持者のデニス・キメットや、自己ベスト2時間03分13秒の記録をもち東京マラソン2017を優勝したことで記憶に新しいウィルソン・キプサング・キプロティチがいます。

このようにライバル企業やライバルアスリートが切磋琢磨しながらプロジェクトに取り組んでいくことで、記録の更新が加速しそうですね。近い将来、もはや夢ではなくなった2時間の壁を破る瞬間を見ることができるかもしれません。

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