第9回道志村トレイルレース(ロングの部)に初参戦してきました。軽い気持ちで申し込んで、後から気がついたのですが、この大会はNESチャンピオンシップの中でも、キタタンと1、2位を争うほど難易度の高いレースという触れ込みの大会です。”Welcome to hell”というキャッチコピーがドクロマークとともにプリントされた参加賞のTシャツからもそのヤバさが伝わってきます。

どれぐらいヤバいか?

コースの特徴

doshi

全長42kmのミドルレンジですが、序盤のブドウ岩の頭、標高1682m(コース最高地点)の御正体山(みしょうたいさん)、そして最後の難関、鳥ノ胸山(とんのむねやま)の急登を筆頭に、アップダウンが多く、累積標高は3000mを超えます(SUUNTO Ambit3 Verticalにて計測)。距離としてはキタタンとほぼ同等ですが、制限時間はキタタンの12時間に対して10時間と2時間短く、各関門までの制限時間も厳しいことから完走率が低いのが特徴です。

過去大会の完走率

過去大会の完走率は以下の通り。ってだいたい60%を切ってるじゃないですか、、、。キタタンやハセツネだって70%~80%だというのに何たる完走率の低さ。これを見て一気に怖気づいてしまいました。

完走率
第1回 30.8%
第2回 66.1%
第3回 61.3%
第4回 59.4%
第5回 58.0%
第6回 53.0%
第7回 57.0%
第8回 58.0%
第9回 64.4%
第10回 (Updated!) 59.0%

レースプランと結果

というわけで「関門にかからずに完走する」ということだけを目標とすることにしました。初参加のレースで、かつ試走もしていなかった為、ペース配分が検討もつきませんでしたが、過去に出場された方のブログ等を参考に、1時間のバッファを設けて約9時間で完走するペース表を作ってレースに臨んだところ、きっちりバッファを使って約9時間半で完走することができました。

制限時間 計画 実績
時刻 時間 ラップ 時刻 時間 ラップ
スタート 7:00 0:00 0:00 7:00 0:00 0:00
登山口 7:18 0:18 0:18 7:18 0:18 0:18
ブドウ岩ノ頭 7:56 0:56 0:38 8:05 1:05 0:47
菜畑山 8:19 1:19 0:23 8:29 1:29 0:24
今倉山 9:02 2:02 0:43 9:12 2:12 0:43
道坂峠 9:15 2:15 0:13 9:25 2:25 0:13
岩下ノ丸 9:38 2:38 0:23 9:52 2:52 0:27
御正体山 10:36 3:36 0:58 10:46 3:46 0:54
山伏峠(第一関門) 12:00 11:37 4:37 1:01 11:40 4:40 0:54
菰釣山 13:15 6:15 1:38 13:11 6:11 1:31
体験農園(第二関門) 14:30 13:58 6:58 0:43 14:03 7:03 0:52
鳥ノ胸山 14:46 7:46 0:48 15:09 8:09 1:06
ゴール 17:00 15:59 8:59 1:13 16:28 9:28 1:19

レース展開

スタート~第1関門

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スタートから2.5kmぐらいのところにある登山口から始まる渋滞はもはや名物で、ここで渋滞にはまらずいかに前の位置をキープできるかがポイントと聞いていたので、登山口までの登りのロードはとにかく止まらずに走り続けるようにしました。登山口到着は計画通り18分程度。今年から迂回ルートが設けられたものの、前日の雨に加え、当日も小雨だったことでトレイルがぬかるんでいたことが影響したのでしょうか、しばらくはノロノロとしたペースで進んでいきます。ただ、完全に止まるレベルの渋滞ではなく、個人的には心拍数を落ち着かせるには適度なペースでした。

序盤のポイント御正体山手前のチェックポイントの到着は10:20ぐらいでしたが「結構ギリギリですよ!頑張って下さい!」と声をかけられて焦ります。参考ペースとして御正体山頂上までトップ選手は20分と書いてあったので、最悪倍の40分かかったとして11:00までに辿り着ければ何とかなるか。結果26分ぐらいで登れたことになりますがこれは意外でした。

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制限時間まで20分程のところで第1関門通過。ここのエイドで食べた、バナナに刻んだチョコレートをかけたものが最高に美味しかったです。この日は涼しかったこともあって、ハイドレの水はあまり減っておらず、重さに繋がる500mlのペットボトルの補給は見送ります。

第1関門~第2関門

第2関門までの道のりは予想外に苦しみました。比高図を見る限りでは菰釣山(こもつるしやま)まで緩やかに登った後に下るだけのように見えるのですが、第1関門直後の登りが意外と急で、かつその後も距離は短いが急なアップダウンが繰り返され心身ともにダメージが蓄積されていく感じでした。

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菰釣山

菰釣山を過ぎた後は下りとはいえ、かなりの激下りが長いこと続く為、徐々に大腿四頭筋が悲鳴を上げて来ますが、ここは文字通り踏ん張りどころ。ようやく林道が見えてきてホッとします。

第2関門~ゴール

林道を走り終えると、地元の方々の温かい声援が送られるのどかな一般道を経て第2関門到着。残り3時間弱。ここまでくればあとは気合で乗り切るだけ。トイレと補給を済ませていよいよラスボスの鳥ノ胸山に挑みます。

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500mほどの急登ですが、以下の点を意識してゆっくりとではありますが着々と進んでいきます。こうすることでいつも攣ってしまう内転筋の負担を軽くすることができたと思います。

  1. 腰に手をあて骨盤を立てる
  2. 歩幅を小さく小刻みに進む
  3. やや内股気味にし中殿筋で押し出す

中盤以降、ロープ場が出て来るほど勾配が一気に急になっていきますが、ロープや木の枝を掴みながら極力足に負担をかけないように登ります。登っても登ってもなかなか先が見えてこないのはさすがラスボス。最後にこんな難関を用意しておくなんてドSなコース設計者のしたり顔が脳裏に浮かびました。幾つか現れる偽ピークにもダメージを受けながらようやく頂上に到着。あいにくの天候で安らぎを与えてくれるはずの富士山すら見えません。

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「ここまでくればあとは下るだけ!」「あと何km!」ポイントポイントで声をかけてくれるおじさんのそんな言葉を信じて裏切られるのはもはやトレランあるある。最後の最後まで精神的にもダメージをうけますが、それにもめげずゴールを目指します。林道を抜けてから道志の湯を通りゴールに向かうまでの道は最高のビクトリーロード。先にゴールし駐車場に向か同士たちが大きな声援を送ってくれるのがとても気持ち良かったです。

キタタンとどっちがキツいか?

完走者の中では後ろから数えた方が早いレベルのタイムではありますが、なんとか完走することができました。走り終えた今、昨年完走したキタタンと比べてどっちがキツいかと考えると、どっちもキツいのですが、個人的には以下の点でキタタンの方が嫌な印象があります。

  • 登りと下りが比較的まとまっているので筋肉の特定部位にダメージがたまる
  • 時期的にとにかく暑い。鳥ノ胸山と違い、姫次までの登りは途中から日陰もなくなる。

そんな嫌な印象のあるキタタンですが、懲りずに今年も参戦予定です。去年完走した経験と、道志村を完走した自信をもとに最低でも去年のタイムを更新したいと思います。

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ゴール後のクレソンうどん

装備

  • シューズ: Montrail Bajada II
  • ウェ ア:Adidas Tech Fit Cill, finetrackパワーメッシュ, The North Face Flyweight Racing Short, Skins A400ハーフタイツ, Skins A400パワーカーフ, Tabio トレイルラン五本指ショートソックス
  • ザック: Salomon ADVANCED SKIN 12 SET
  • 補 給:水1.5L, GREEN DA・KA・RA 500ml(ソフトフラスク), メダリストゴールド 500ml(ソフトフラスク), Honey stinger アサイー x 6 +レモン果汁(150mlソフトフラスク x 1), Shotz Green Plum(カフェイン入り) x 1ミックスナッツ + M&M’s, アミノフライト x 8,  芍薬甘草湯 x 2, Vespa Hyper x 1, カツサプ x 2

メモ

現地到着5:00AMを過ぎると駐車場は遠く離れた場所になるので、早めの会場入りがおすすめ。

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