以前にフルマラソンの適正ペースを知る ~ AeT値/LT値測定というエントリーにて横浜市スポーツ医科学センターで走行中の血中乳酸濃度を測定できる「ランニング測定(LT)」というサービスを受けてきたことについて書きました。あれから半年が経ち、トレーニングを積んだ結果、数値がどのように変化しているか定点観測すべく、再び測定してきました。

前回の結果

前回の結果は以下の通り。

血中乳酸値が2mmol/Lとなるペース 4:22
フルマラソン予測タイム 3:04:15

この数値は3月の板橋Cityマラソンの前日に測定したものでしたが、その時の結果は約3:24:00と遠く及ばず、気温や風といったレースの悪条件を考慮し、贔屓目にみても、上記測定値は実力値を上回っているものであったと思います。

今回の結果

前回は6本走っても4mmol/Lに達するまで計測できませんでしたが、今回は7本行いました。各ステージの数値を比較すると以下の通り。青字は前回よりも良かった値で、赤字は前回よりも悪かった値です。

 ステージ 走行時間 速度 心拍数(bpm) 血中乳酸値(mmol/L)
今回 前回 今回 前回
1 3:00 6:15/km 124 121 1.14 1.18
2 3:00 5:33/km 134 128 1.17 1.24
3 3:00 5:00/km 141 142 1.27 1.41
4 3:00 4:33/km 155 155 1.65 1.73
5 3:00 4:10/km 162 164 2.46 2.30
6 3:00 3:51/km 168 173 3.65 3.36
7 3:00 3:34/km 177 5.62

そして、今回の予測タイムがこちら。

血中乳酸値が2mmol/Lとなるペース 4:22
フルマラソン予測タイム 3:04:15

...

あれ...前回と変わっていない...。

考察

もともとの想定は、「トレッドミル上を走るこの測定では、空気抵抗がなかったり、動くベルトによって蹴る動作がサポートされていたりする為、実力値より良い結果が出る。今回も実力値より良い結果がでるが、トレーニングを積んだ分前回測定値よりも更に良い結果が出るはず。」というものでした。

閾値走(LT走/テンポ走)を2ヶ月間続けるとどうなるか?」のエントリーでも書いた様に、実際に練習をしていてもパフォーマンスの向上を実感しているので、この結果にはどうも解せないです。

一つ考えられるとすると、今回の測定は9月で室温が20℃以上あったこと。前回測定した時は3月だったので、室温はもっと低かったと思います。実際、前回はTシャツ、短パンの下にそれぞれ長袖のインナーを着ていたのにもかかわらず汗が垂れ落ちてくることはほぼありませんでしたが、今回はインナーなしにもかかわらず、3本目ぐらいから汗がダラダラと垂れてきてタオルで拭かないといけませんでした。この室温の違いにより、走行中の体温が前回よりも上がり(特に4~5本目あたりから)、血中乳酸値が高くなっていると考えたいところです。

一応、高温環境では乳酸生産量が増加するという研究もあるようです。

高温環境では皮膚の血流量が増加し,筋への血流量が減少して,筋グリコーゲンの分解の促進により筋での乳酸産生量が増加する

この測定は定点観測的に行っていきたいと思いますが、極力同じ条件での比較ができるよう、来年2月~3月にもう一度測定してみたいと思います。

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