今回初出場となった別府大分毎日マラソンですが、結果としては自己ベストを更新しつつ、3:10’00″切りという目標も達成という、最高の形で終えることが出来ました。このエントリーではレース内容を振り返りつつ、良かった点を分析してみたいと思います。

総括

レースプラン

目標が3:10’00″切りだったので、4’30″/kmのイーブンペースの維持を基本としつつ、序盤を抑え終盤を上げるネガティブスプリットをイメージしてレースに臨みました。

実績(5kmラップ)

5km毎のラップタイムから平均ペースを出すと以下の通り。うん、我ながらプラン通りきっちりと刻むことができたと思います。鬼門の38km~40kmの壁も乗り越え、お決まりの痙攣も発生することもなく、最後まで走り切ることができました。

区間 平均ペース
~5km 4:32/km
~10km 4:30/km
~15km 4:26/km
~20km 4:28/km
~25km 4:26/km
~30km 4:28/km
~35km 4:30/km
~40km 4:30/km
~42.195km 4:19/km

前半・後半タイム比較

プラン通り、久々にネガティブスプリットで走れました。65回勝田全国マラソンに続いて通算2度目です。

前半 1:34:35
後半 1:34:07
▲0:00:28

順位変動

順位の変動を見てみると、終始順位を落とすことなく走れています(スタートから約1400人抜き)。ネガティブスプリットだと、やはり終盤に落ちてきているランナーを大量に捉える「ごぼう抜き感」があって爽快感があります。

区間
~5km 638人抜き
~10km 112人抜き
~15km 72人抜き
~20km 39人抜き
~25km 56人抜き
~30km 72人抜き
~35km 109人抜き
~40km 219人抜き
~42.195km 82人抜き

レース展開

スタート~10km

カテゴリ4の陸連未登録者ということもあり、かなり後方の位置からのスタートでした。序盤はしばらく渋滞が続きますが、ここは焦らずアップの気分でゆっくりと進んで行きます。1km時点でのペースは4’40″/kmでしたが想定通り。渋滞は既に解消されており、その頃には通常のペースに戻すことが出来ました。

この日は風速6~7m/分の予報。10kmの折り返し地点までは向かい風の中を進んで行く形となります。この区間では4’30″/kmより遅くても良いぐらいの意識を持ち、無理をしないように心がけました。7kmあたりでは、体の調子も良く無意識のうちにペースが上がっていることに気が付きましたが、ここで調子に乗らずにスピードを落とすことが出来たのは良かった点だと思います。

10km~25km

10kmの折り返しを過ぎると、向かい風が一転して追い風に変わります。自然とペースが上がりますが、ここは心拍数が上がらないよう気をつけながら自然体の走りを続けます。海岸線沿いを走る国道のバンクが横浜マラソンの高速道路を彷彿させるものがあり若干気になりましたが、風の力を借りれたので比較的ラクに走れました。

25km~30km

ここから大分市内の中心地を通り抜けていくコースとなります。このあたりでちょうど良いペースの集団に追いついたので、そのまま暫くついていくことにしました。途中横風に煽られるも心拍数はまだ150台をキープ出来ており、いつもと比べて脚にも余裕があります。

30km~35km

中心地を抜けて工業地帯の直線コースに入ります。大分川にかかる弁天大橋のアップダウンは終盤の一つの難所。橋の上では強い横風に煽られますが、フォームを意識して淡々と進みます。31kmあたりで若干ハムストリングの違和感を感じた為、大事を取って一瞬止まってストレッチをしますが、ロスは10秒程度。ここはまだ追い風区間の為、すぐにロスも挽回できました。

35km~フィニッシュ

35km地点で折り返すと、一転強烈な向かい風に行く手を阻まれます。ここは多少タイムが落ちても構わないので、負荷を一定に保つべく無理をしないように走りました。この時点でも心拍数は160台で抑えられています。過去の経験からフルマラソンで心拍数が170を超えた状態が30分以上続くと痙攣が起こりがちだったので、この時点で160台をキープ出来ているのは良い傾向でした。このまま残り5kmとなる37kmでもまだ痙攣の兆候は見られなかったので、少しずつペースを戻し遅れた分を挽回していきます。鬼門の39km、40kmも無事に越えることができ、3:10’00″切りも確実になってきたので、後は攣らない程度にラストスパート。最後の直線、あと50m程のところでダッシュしたところ、脚が一瞬攣りかけましたが何とかこらえてフィニッシュ。

当初のプラン通りの展開でゴール出来たのでした。

要因分析

今回目標を達成出来たのは、いつものレースとは異なり最後まで脚が攣ることなく走り通せたことが大きな要因かと思います。このように脚が攣ることなく完走できたレースは、前述のネガティブスプリット同様65回勝田全国マラソン以来のことです。

ではなぜ攣らなかったか?これについては複合的な要因によるものかと思われますが、改めて分析してみると以下の点が考えられます。

ペース配分と心拍コントロール

まず、ペース配分。当初の計画通り、序盤を突っ込み過ぎることなく抑える事で、脚をためる、つまりいつも攣ってしまう脚の筋疲労を終盤まで最小限に留めることができたのかと思われます。

心拍数の推移を見てみても、湘南国際の時は20km過ぎから心拍数は160台に突入していましたが、今回は30kmまで150台をキープ出来ています。心拍数が上がりすぎた時はペースが上がり過ぎているということで、時折心拍数を確認しながらコントロールすることが出来ました。

hr

ではなぜ4’30″/km前後のペースで走りながらも、心拍数(負荷)を一定レベルに抑えることができたのでしょうか?それには次の2つの要因が考えられます。

練習効果

トレーニングのペース設定を見直すスピードタイプの持久力強化』にて書いた通り、12月の湘南国際マラソン以降は、ロング走やレースペース走を中心に取り組んで来ました。これによって4’30″/kmというペースに体が順応し、同じペースであっても軽い負荷で走ることができるようになったということが考えられます。

また、スピード練習や流しの効果として、ランニングエコノミーの良いフォームがこの時期になってようやく身についてきたということも考えられます。確かに今回は終盤まで腰が落ちないようフォームを意識しながら走ることが出来ました。

気温

一方、湘南国際マラソン後の回復期間、別大前のテーパリング期間を考慮すると、実質走り込みが出来たのは1ヶ月間で、1ヶ月間での走力向上には限界があるという見方をすると、実は「気温」という要因が最も大きく影響しているのではないかという考えも浮かんで来ます。

この日の最高気温は3℃。比較的汗かきな方なのですが、マラソンを走ってこれだけ汗をかかなかったのは今回が初めてです。『事例から考える脚つり・痙攣の原因(2)』、『発汗と痙攣について考えるグリセリンローディング』で言及したことを考慮すると、にわかに気温説も有力に思えてきます。元々寒い方が好きなタイプですが、実際に過去を振り返ってみると、各シーズンのベストタイムは一番気温が低かった大会で出ているようです。(大体1月~2月で気温が10℃以下)。

来シーズン以降は、勝田、別大、東京(当選すれば)あたりを、本命レースとし、それまでのレースは調整と捉えて走るのもありかもしれません。

まとめ

要因は色々と考えられますが、いずれにせよこの1年間取り組んできた練習の成果を、目標としてきたレースで発揮することが出来たことは感慨深いものがあります。念願のサブ310を達成し、サブ3は今では「できたらいいな」というものから「明確な目標」となっています。今ならそう言っても戯言ではないのではないでしょうか。

いつかまたこの大会に「カテゴリー3」の選手として戻ってきたいものです。

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