割高感のある横浜マラソンのエントリー費

先日、主要マラソン大会のエントリー費用を比較しましたが、中でも横浜マラソンのエントリー費は他の大会と比べてその割高感が際立っています。

その理由は何なのでしょうか?

大阪マラソンとの比較

マラソン大会運営の経験・ノウハウがあるわけでもなく、情報も限られているので、あくまでも推測の域を出ませんが、横浜マラソン2017の収支報告7回大阪マラソンの予算案が公開情報として見つけられたので、都市としての規模や大会参加者の規模も近い、これら2つの大会を比較して考えてみたいと思います。

支出の部

支出(単位:百万円) 横浜マラソン 大阪マラソン 差分
広報・イベント費 209 346 -137
安全対策費 251 224 27
大会運営費 340 700 -360
システム関係 39 114 -75
事務局経費 40 18 22
その他 0 35 -35
合計 879 1,437 -558

まず支出の方から見てみましょう。全体では横浜マラソンが約8.8億に対し、大阪マラソンが約14.4億と約5.6億もの差があり、横浜マラソンの方が少ないコストで運営されている事が分かります。SNS上では「EXPOに芸能人を呼ぶのは無駄」といった声が散見されましたが、広報・イベント費をみて見ても、大阪マラソンと比べて約1.4億も少なく、ここにめちゃくちゃお金がかかっているわけではなさそうです(個人的に芸能人はいらないと思いますが)。大会運営費も約3.6億少ない一方、安全対策費は2700万多く、安全対策にはしっかりとお金をかけているようにも見えます。

ちなみに、SNS上では高速道路事業者への補償金に関する意見も散見されましたが、横浜市の「市民の声公表」では、

また、横浜マラソン2017において、首都高速道路事業者への補償金は発生しておりません。

と、説明されています。

そもそも高速道路事業者への補償金が必要なのか否か、仮に必要だとしてそれがいくらなのかは定かではありません。

では、大阪マラソンより費用はかかっていないのに、なぜエントリー費が高いのか?ここで収入の方を見てみます。

収入の部

収入(単位:百万円) 横浜マラソン 大阪マラソン 差分
参加料 777 402 -365
協賛金 740
自治体負担金:市 77 90 -13
自治体負担金:県 23 90 -67
その他 2 115 -113
合計 879 1,437 -558

当然のことながら、支出を賄うのに必要な同額の収入があるわけですが、そうすると支出の差と同様収入の差も約5.6億あるということになります。

おや?横浜マラソンの方がエントリー費が5000円も高いのに収入が少ないというのはどういうことでしょうか?定員数の差では説明がつきません。

自治体負担金については差はあれど1億弱ほど。その他EXPO等での売上収入差も何故かあるようですが、それも1億強ほど。

協賛金を見ると大阪マラソンは協賛金だけでも約7.4億もあるのに対し、横浜マラソンは参加料(エントリー費)と協賛金を合わせて約7.8億。その内訳や参加料に含まれるチャリティ寄付金の額がわからないので何とも言えませんが、どうやら協賛金の差が収入差の大きな要因となっているように見えます。

参加費だけではマラソン大会は成り立たない。

今回調べてみて思ったのは、エントリー費が高い理由は、どちらかというと大会運営にかかるコストが高いからというよりかは、エントリー費以外での収入(主に協賛金)が不足しているからではないかということ。都市型の大規模マラソン大会開催には、例え日本一高いエントリー費を集めたとしても、企業からの多額の協賛金に大きく依存するということがなんとなく見えた気がします。

確かに大阪マラソンと比べると、横浜マラソンは協賛企業の数が少なく、収支報告から推察するに協賛金の額も少ないようですので、協賛金集めに苦戦しているのかもしれません。とはいえ、横浜にはブランドに加え地の利といったポテンシャルも十分にあるかと思いますので、横浜マラソン組織委員会におかれましては、過去の反省を活かしてランナーにとって魅力的な大会に、ひいては協賛企業にとっても魅力的な大会にすべく、改善を重ねて頂きたいと思います。


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