MGCや箱根駅伝を始め、ここ最近かなり目に止まるようになったナイキの「厚底シューズ」。今までナイキのシューズは履いたことがありませんでしたが、ここまで話題になると気になってしまうもの。
物は試しということで、セールで安く(2つ合わせてもヴェイパー以下)なっていたズームフライ3とペガサスターボ2を買って履いてみることにしました。
本当はヴェイパーフライNext%と行きたいところですが、結構なお値段がする上に耐久距離も短いとのことだったので、まずはナイキのシューズが合うか試してみてからにしようと思います。
ズームフライ3

- シュータンが一体化していているので足の甲は靴下を履いている様に包み込まれる感覚。
- 走行中ガラスに映った姿を見ると、気持ちいつもより前傾姿勢になっている感じ。
- 距離走後はいつもと違いお尻が筋肉痛になっているので、お尻を使った走りに自然と矯正されている感じ。
- ぶっちゃけ重いと思う。でもいつものジョグと同じ感覚で走っていると、10秒/kmぐらい速くなっている。
- 地面を踏んだときの感触は固めで、フニャッとしたクッションの感覚はないが、走った後の足のダメージは少ないかも。
- 一般的に思われがちなカーボンプーレトがしなって元に戻る力でビヨーンと跳ねるような感覚は全くない。というか多分しなってないと思う。
- 重さの割には、思ったよりスピードが出てるので、これがカーボンプーレトによる推進力というものか。ハーフぐらいの距離までのMペース走にはちょうどいい感じ。
- 30km走をした時は、25kmぐらいから重さが気になり足を持ち上げるのがしんどくなったので、マラソンレースでの使用は見送ろうと思う。
ペガサスターボ2

- ズームフライ3を履いた後だととにかく軽く感じる。
- 歩くだけでもフワフワした感じで足に優しい感じがする。
- 走るとポンポーンと弾けるような反発の感触があり、いつものジョグと同じ感覚で走っていると、10秒/kmぐらい速くなっている。
- ズームフライ3と同じ距離を同じペース感覚で走ったところ、ペースはほぼ変わらなかったが、ペガサスターボ2の時はピッチがやや少なく、ストライドがやや長かった。
- ロング走をした後のダメージは少なく、足に優しいというのはよくわかる。一応お尻の筋肉が張るので、お尻を使っている感覚もある。
- ジョグからロング走まで幅広く使えそう。個人的にはマラソンレースでも使っても良いと思っている。
ナイキシューズの特徴とヴェイパーフライ
ナイキシューズの特徴と言えば以下の2点が挙げられると思います。
カーボンプレート
シューズに内蔵されたフルレングスのカーボンファイバープレートが推進力を感じさせます。
https://nike.jp/nikebiz/news/2019/06/17/2412/
“カーボンの推進力”というのが、イマイチ実感できないのですが、次の説明がいまのところ一番しっくりきています。
カーボンプレートで反発力のベクトルを揃えてるんでしょ
http://marasoku.info/archives/21843184.html
これだよな
カーボンプレートが反発してるんじゃなくて、ズームXの反発力の方向をカーボンプレートで揃えてるイメージだよね
ドロップがついてるのも反発力を前方に持っていく為でしょ
http://marasoku.info/archives/21843184.html
ズームXフォーム
ナイキ ズームX(ズームエックス) フォーム:
https://nike.jp/nikebiz/news/2019/06/17/2412/
優れたエネルギーリターンによってスピードを最大限高める、ナイキで最軽量かつ最もソフトで反発性に優れたフォーム。
これはまさにペガサスターボ2で実感している、ポンポーンと弾けるよな感覚ですね。さらにヴェイパーフライではこのズームXフォームが15%増量されて最大85%のエネルギーリターンが実現されているとのこと。
各モデルの特徴を比べる
各モデルの特徴をザックリと比べるとこんな感じになると思います。
カーボンプレート | ズームXフォーム | 重さ | |
ズームフライ3 | ○ | – | 約260g |
ペガサスターボ2 | – | ○ | 約210g |
ヴェイパーフライNext% | ○ | ○ | 約185g |
カーボンプーレトが使われているけど重いズームフライ3 、カーボプレートはないけどズームXフォームが使われて軽いペガサスターボ2といったとこですね。
こうしてみると、カーボンプーレトによる推進力とズームXフォームの反発力が組み合わされて、さらに軽量化されているヴェイパーフライを履くとどうなってしまうのかと期待してしまいますし、軒並み高記録が連発されているのもわかる気がします。
ヴェイパーフライの規制について。
ここのところ、ヴェイパーフライが国際陸連によって禁止となる可能性が高いという報道がなされ話題になっています。
ズームフライ3は問題になってないとするとカーボンプレートの使用とソールの厚さ自体は問題ではないはず。
ペガサスターボ2も問題になっていないとすると素材としてのズームXフォームの使用もとんだいないはず。
仮に本当にヴェイパーフライが禁止されるとなると、その理由と基準は何とするのかとても興味深いです。
とはいえ、現時点では噂レベルに過ぎないので、ここはこれ以上語らず、今後の成り行きを見守りたいと思います。
ヴェイパーフライ履いたことないし。