今年は5000mの高校記録が16年ぶりに塗り替えられるなど、5000mで高校生の好記録のニュースがちらほらと耳に入るようになりました。
5000mの13分台というと個人的には「超一流ランナーの称号」というイメージがあり、なんとなーく高校野球でいうと「球速150km投手」のようなものなんだろうなと思っていました。
ただ、13分台と一口に言っても13分40秒台、13分30秒台まで出ているので、「そこまで行くと球速だとどれぐらいのものなんだろう?」とふと疑問に思い、歴代10傑の記録を比べてみることにしました。
高校生5000m歴代10傑
まず、5000mから。上位2記録は、今年に入って記録されていますが、13’50″を超えるともう10傑入りできないというハイレベルな世界になっています。「13分台」とだけいうと、もうあちこちに当たり前の様にいるのでしょうね。
順位 | タイム | 氏名 | 学校名 | 記録年 |
---|---|---|---|---|
1 | 13’34″74 | 石田洸介 | 東京農大二 | 2020年 |
2 | 13’36″57 | 伊藤大志 | 佐久長聖 | 2020年 |
3 | 13’39″87 | 佐藤秀和 | 仙台育英 | 2004年 |
4 | 13’44″91 | 土橋啓太 | 大牟田 | 2002年 |
5 | 13’45″23 | 佐藤悠基 | 佐久長聖 | 2004年 |
6 | 13’45″86 | 北村聡 | 西脇工業 | 2002年 |
7 | 13’47″22 | 中谷雄飛 | 佐久長聖 | 2017年 |
8 | 13’47″8 | 佐藤清治 | 佐久長聖 | 1999年 |
9 | 13’48″06 | 上野裕一郎 | 佐久長聖 | 2003年 |
10 | 13’48″13 | 遠藤日向 | 学法石川 | 2016年 |
高校野球 球速歴代10傑
次に高校野球。基本的にはスピードガン導入以降の甲子園での記録をもとにしていますが、甲子園外で記録され有名となった記録があるので、1位・2位は参考記録としてランクインさせています。151kmを出した松坂大輔がランク外になるなどハイレベルになっていますが、こちらも「150km台」とだけいうと、あちこちに当たり前の様にいるのでしょうね。
順位 | 球速 | 氏名 | 学校名 | 記録年 |
---|---|---|---|---|
1 | 163km※ | 佐々木朗希 | 花巻東 | 2019年 |
2 | 160km※ | 大谷翔平 | 花巻東 | 2012年 |
3 | 155km | 佐藤由規 | 仙台育英 | 2007年 |
4 | 155km | 安楽智大 | 済美 | 2013年 |
5 | 154km | 寺原隼人 | 日南学園 | 2001年 |
5 | 154km | 菊池雄星 | 花巻東 | 2009年 |
5 | 154km | 今宮健太 | 明豊 | 2009年 |
5 | 154km | 奥川恭伸 | 星稜 | 2019年 |
9 | 153km | 平生拓也 | 宇治山田商 | 2008年 |
9 | 153km | 北方悠誠 | 唐津商 | 2011年 |
9 | 153km | 釜田佳直 | 金沢 | 2011年 |
9 | 153km | 藤浪晋太郎 | 大阪桐蔭 | 2012年 |
9 | 153km | 高橋宏斗 | 中京大中京 | 2020年 |
ちなみにソフトバンクホークスの今宮健太は本職はショートながらも、154kmを出し名だたる投手に並んで5位に入っているのが凄いですね。
ざっくりいうと
球速の方は1km単位で括られていたり、日本記録や世界記録を考慮しようとするとつじつまが合わなくなったりと、一概には比べられないというのは重々承知の上で、ざっくりというと
5000mタイム | 球速 | |
---|---|---|
13’35” | → | 160km |
13’45” | → | 155km |
13’46” | → | 154km |
13’47” | → | 153km |
13’48” | → | 152km |
13’50” | → | 151km |
13’59” | → | 150km |
といった感じですかね。
以上、「ちょっと気になって調べてみた」シリーズでした。